快走じじいの回想録

北の大地、南の島 旅の思い出をゆる~く。・・・時々今

2024年 春の旅 44日目 (4月28日)

【最近のつぶやき】

梅雨が明けません、今日も曇 時々小雨ぽい 一時はこれで梅雨明けか?と思わせておいてフェイントを食らったようなそんな毎日です。明後日は8月なのに。こんなの記憶にありません。陽が照る時に照らないと稲の生育にも良くないと隣の田吾作どんが恨めしそうに空を睨みながらつぶやいていた。

 

 

九州彷徨い道中記 44日目

 

道の駅 さくらの里きすきで目覚めた。

前回のブログで”ちょっと思いついたこともあり他へ”と書いたが、正確には「思い出したこともあり他へ」。

 

思い出した事とは、

日本映画屈指の名作砂の器のロケ地を尋ねようと。

ここでちょっと紹介

1974年 10月 松竹系で公開された映画

原作 松本清張

監督 野村芳太郎

脚本 橋本忍・山田洋二

製作 橋本プロダクション

※映画公開の後も何度かTVドラマ化された。

 

【映画のあらすじ】

蒲田駅操車場構内で男の惨殺死体が発見される。事件前夜蒲田駅近くのトリスバーに二人連れで訪れたうちの一人が被害者で東北訛りのズーズー弁で「カメダ」がどうしたとかと話していた事が分かるが被害者の身元が判明せず捜査は難航する。 一方父親が旅行に出たまま戻らないという届け出から被害者は岡山県在住の三木謙一 島根県警 亀嵩駐在所勤務の元巡査と判明する。三木謙一の旅行先の足取りから一人の男が浮上する天才音楽家と称される和賀英良である。和賀英良を調べるうちに一組の親子の放浪の旅が浮かび上がる。

当時不治とされた病に侵された父 本浦千代吉は幼い子供秀夫(当時7歳)を連れて病の為に故郷を追われるように放浪の旅に出る。放浪の親子がどこをどう辿ったのか、やがて亀嵩にたどり着き三木謙一巡査(当時)に保護される・・・・・・

和賀英良の正体とは・・・・

 

劇場で観て感動のあまりいつかはロケ地の「亀嵩」に行ってみたいとず~~~と思っていた。

映画を観てから2~3年後の事だったと思うが仕事で木次まで行く幸運が舞い込み、出張を命じた上司には、<え~~~!あんな遠くの田舎まで行くのかよ~>と顔では不満そうにしたが 内心は喜び勇んで木次まで来た。でもあと一歩先に進むことが出来ず「亀嵩」は未訪問のまま。現在に至る。

あれからほぼ50年 ようやく訪問のチャンスが巡ってきた。

 

ほぼ50年前は、

米子駅から電車で木次線木次駅に着いた。

当時は、こんな気の利いたおしゃれな駅名標示板は無かった。

現在の待合室には、「新入生の皆様へ」と題する立て看板があった。ほっこりする内容。

がんばれ!木次線 と心の中で応援して

駅前から、50年前に泊まった宿を探して歩く

 

たぶんこの旅館だったと思う。

旅館に着いて晩飯までの時間ちょっと散歩に出掛けた。

裏手に川が流れていて沈下橋が掛かっていた記憶がある。

宿の裏の土手を上がったら、あった、沈下橋だ!

地元では沈下橋ではなく”潜水橋”と呼ぶらしいが、橋には願い橋という名前が付いていた。

向こう岸まで渡ると願い事が叶うそうだが、そんなことは後で知った事  50年前も今回も渡らずじまい。またもや幸運のチャンスを逃す。

 

 

さあ、「砂の器」ロケ地訪問の旅 始まり~ はじまり~

だだだだだだだだ~ん♬(交響曲 宿命のつもり(^^;))

 

先ずは、ホームのシーンが撮影された「出雲八代駅」へ

出雲八代駅

八代駅亀嵩駅として登場>

え!ちょっと待ってください山本さん

映画の亀嵩駅は、実在の亀嵩駅じゃないんですか?

そうなんですよ、川崎さん。亀嵩駅は撮影の直前にお蕎麦屋さんが開業した関係でロケ地として外されたんです。

 

駅舎の中には、地元の方が作られたジオラマが展示されていた。

木製の改札口が残る駅 ホームに出てみる

このホームで、病気の父親を列車で療養施設に移送するシーンが撮影された。

 

列車で療養所に送られる父親と別れたくない一心で駆け付けた秀夫 ホームで抱き合う親子

涙無くして見られないシーンでした。😢

 

では、次に亀嵩駅として撮影された八川駅

どこをどう放浪したのか? やがて親子は山陰の亀嵩駅にやってきた。

駅舎入口の屋根の形でこの駅がロケ地なんだなあ~~~と。

 

さあ!そろそろお昼も近いし扇屋さんで蕎麦を食おうと亀嵩駅へ。

割こ蕎麦(3枚) 870円 ウマウマ

 

駅待合室には「砂の器」がエンドレスで流れていた。

蕎麦を食ってホームに出たら運よく「観光列車 あめつち」が来た。

木次線には昨年まで「トロッコ列車 奥出雲おろち号」が走っていたが、昨年の11月23日で廃止された。その代替列車という位置づけかな。

運行を終了した「トロッコ列車出雲おろち号」 後ろの車両がトロッコ車両

 

木次線 出雲坂根駅から先の三井野原駅間は標高差が162mと大きく列車はZ字を描くように三段式スイッチバックで登って行く。

出雲坂根駅前で「延命水」という名水が汲める。

甘露 甘露 一度ご賞味あれ 一口で3年、3口でお迎えがくるまで寿命が延びる有り難い湧き水。(パチリに写るお父さんと説明文は関係ありません)

 

道路は標高差をループ道で登る「奥出雲おろちループ」という場所がある。

「奥出雲おろちループ」はトロッコ列車からの眺めがピカイチだったが観光列車あめつちからは見る事が出来ない。なぜなら観光列車あめつちは、出雲坂根駅より手前の出雲横田駅で折り返しとなる為ここまで走ってこない。しかもJR西日本は5月23日に『木次線 出雲横田駅備後落合駅間の在り方を沿線自治体と協議を行なう意向を示した』端的に言えば廃線にしたいという事やね

廃線になれば、現在運航中の1日3本の普通列車からも見られなくなる。

JR西日本が示した実質廃線区間の中に八川駅が含まれる。

廃線が決まれば駅舎はどうなるんだろう?

実にぎりぎりのタイミングで訪れたようだ。感謝


砂の器のロケ地としては他に、放浪の親子が三木謙一巡査に保護された湯野神社や駐在所があるが、例によって事前の下調べがいい加減でスルーしてしまった。😢

湯野神社 住民から知らせを受けた三木謙一巡査がこの石段を掛け上がって社殿の床下に隠れていた親子を保護

人が立っているあたりが駐在所のロケセット

父親を療養所へ移送する為に駅へ向かうシーン それを見送る秀夫・・・

※引用した画像の出典:出雲の国・斐伊川サミット、湯野神社HP、砂の器DVD。感謝

 

 

この後、夜間休息地へ向かった。

 

改めで砂の器を観てみよっと。新しい発見があるかもね?

 

 

次に向かうのは、あなたの街かも?

あなたと一期一会できたら\(^o^)/。

 

最後までお付き合いありがとうございました。

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では、また次回にお会いしましょう。

 

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